特集記事
パリ感覚のモロッコ式ハマム・スパ
レ・サン・シエル
ブーローニュ店、パリ店
Les Cent Ciels (Boulogne , Paris)
今パリで人気のスパ「レ・サン・シエル」は、モロッコの高級ハマム(中東の公衆浴場)をフランス人のセンスで再現したエキゾチックでエレガントなスパだ。
パリ近郊の元倉庫を改修した「リアド」(モロッコ伝統建築の大邸宅)風のインテリアで、家具はもちろん壁や天井細工など、全てオーナーのヴェロニック・ボンフォン氏がデザインして、それに沿って現地の伝統工芸職人が制作したものなので、入り口の扉を開けた瞬間からモロッコに行ったような気分になれる。
1000㎡の広々としてスパ内には、ハマム(スチームバス、300㎡)、プール、サウナ、トリートメントルーム(10室)、休憩室、テラス付きのモロッコ料理レストランがあり、時間の制限無しに好きなだけ過ごせる。
「モロッコでは、ハマムは女性同士で気兼ねなく楽しめる社交の場所」と言うボンフォン氏。建築家のご主人と一緒に長年中東で建設関係の仕事をして、ハマムに魅せられ、それをパリで再現することが夢だったそうだ。
確かにハマムは室温が35度程度で湿度が高いので、サウナと違って、ゆっくり寛げる。毎日午後5時迄と土曜日は女性専用タイムで、午後5時以降と毎月第2日曜日はカップルで楽しめる。男性にも人気があり常連客も多いという。因みにハマムでは水着着用厳守。
古い角質を落として、全身ツルツル肌に!
このスパの看板商品は、モロッコの伝統的なトータル・ボディ・トリートメント「リチュエル・プレニチュード」。
その内容を簡単に説明すると、まずハマムでゆっくり毛穴を開けた後、「サボン・ノワール」(黒石鹸)を全身に塗って、古い角質を柔らかくして、「ケッサ」(ゴマージュ用ミトン)でこすり落とす。古い角質が取れてツルツルになった肌にミネラル泥パック「ガスール」で栄養分を与えて、最後にアルガンオイルでマッサージをする。
このスパのトリートメントは、全て100%自然化粧品を使用している。モロッコの女性は毎週このゴマージュをするそうだが、「日本人女性の肌は繊細なので、1ヶ月に1回で十分」というボンフォン氏。このコースの料金は、125ユーロ(マッサージ25分)と165ユーロ(マッサージ55分)。
その他に、ハマム体験コース(40ユーロ)から
全身トータルトリートメント(280ユーロ)、カップル向けのコースなどさまざまなメニューが揃っている。特に世界三大美女の一人、クレオパトラが愛したアネス(雌ロバ)のミルク風呂を応用したトリートメントは、このスパだけの話題の商品だ。
[スパ基本情報] ブーローニュ店(パリ近郊) パリ店 |
本コラム
パリ在住ジャーナリスト俵 麻呂が、今フランスで話題のスパとウエルネスのニュースを紹介します。
maro.tawara(a)orange.fr
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